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インクレチン治療に関する学会声明
米国学会短信より2つを転載デス。

***************
まずは6/27に出された米国内分泌学会の声明

インクレチンで米学会声明 【米国内分泌学会】
糖尿病治療薬のリスクと安全性、検証が必要


 米国内分泌学会は6月18日、糖尿病の内分泌的治療について、安全性やリスクについてのさらなる研究が必要であるという声明を発表した。

 GLP-1受容体作用薬やDPP-4阻害薬と膵臓疾患との関連性については、様々なデータが存在し、その当否が議論されているが、これらのデータには方法論や結果のばらつきによる限界がある。

 学会によると、重要な安全性データは、欧州医薬品庁のSAFEGUARDプログラムから得ることができる。EUと米国、合わせて6カ国の人口ベースの健康データから成る。網羅する情報は、1999-2012年の医薬品服用情報および2型糖尿病患者170万人を含む3500万人の事象データ。現在行われているDPP-4阻害薬アログリプチン(EXAMINE)、リナグリプチン(CAROLINA)などの研究結果を受けて、今後数年のうちに個人レベルでのデータも利用可能となる予定。

 同学会は、内分泌治療薬の全メーカーに対し、これらの研究における膵炎や膵臓癌の発症率に関するデータを独立した科学者グループが分析できるようにするよう要請した。

 また、糖尿病治療を行う医療機関は、内分泌的治療のリスクと利益のバランスを取るに当たり、起こり得る副作用について考慮するべきであり、患者も治療の副作用と膵炎の症状について認識しておくべきだとしている。

 さらに、糖尿病患者が自己判断で服薬を中止すると、血糖値が上昇し深刻な影響を来す恐れがあるため、自己判断で服薬を中止しないよう求めている。

【関連リンク】
https://www.endocrine.org/~/media/endosociety/Files/Advocacy%20and%20Outreach/Position%20Statements/2013/Incretin%20statement%2018%20JUN%2013.pdf

***************


で、その翌日の6/28に糖尿病学会から出された声明がこちら。


***************
インクレチン情報「不十分」 【米国糖尿病学会】
3学会合同「投薬による膵疾患の懸念なし、治療勧告変更せず」


 米国糖尿病学会(ADA)は6月28日、欧州糖尿病学会(EASD)、国際糖尿病連合(IDF)と合同で、インクレチン療法と膵疾患に関する声明を発表した。

 インクレチン療法は、GLP-1受容体作動薬やDPP-4阻害薬などを、単剤またはメトホルミン、インスリンなどの他の治療薬と併用して、糖尿病管理を改善し、体重減少を促進する。臨床試験でもその有効性は示されているが、最近の疫学試験などによると、膵炎から前癌病変に至る膵臓の変化との関連性が懸念されている。

 現在進行中の、心血管疾患の転帰を検討する試験には、被験者8万人以上が登録されており、データ安全性モニタリング委員会が患者レベルのデータ全ての安全性レビューを行っている。終了したSavor試験の主要所見に有害転帰の存在は示唆されなかった。米国国立衛生研究所(NIH)の6月ワークショップは、糖尿病と膵癌との疫学的関連性をレビューしたが、治療法に関係なく、糖尿病により腫瘍リスクが約82%増加することが示された。FDAは、上市品および開発中の全インクレチン製剤の申請資料等から前臨床の病理学データを徹底的にレビューしたが、膵疾患の懸念は示されなかった。

 現時点で現行の治療勧告を変更するには情報が不十分である。患者は自己判断で服薬を中止すべきでなく、医師も、確立した治療を維持するか変更するかは、患者の治療反応や有害事象を勘案して検討すべきである。医師と相談した上で治療について可能な限り最良の判断を下すことができるよう、現在分かっている潜在リスクや利点は全て、患者に知らせる必要がある、と3学会は考えている。

【関連リンク】
ADA/EASD/IDF Statement Concerning the Use of Incretin Therapy and Pancreatic Disease
***************

現段階で、インクレチン関連薬による膵炎・膵臓癌の発生リスクを
どこまで勘案すべきか、ということでありますが、
どのお薬を使うにしても、リスクとベネフィットを考え合わせて
やっていくしかないわけで。

いずれにしても、臨床現場では、
目の前の患者さんを、総合的に、緻密に診ていき、
患者さんそれぞれにあわせた治療を選択していく、
ということにつきるかと。

夢の薬、もまた、夢、であります。

お薬は、その方を良い状態に導くために、
適宜、うまく利用していくツールの1つでしかありえません。

今、使っているツールを、先生がどういう意図で使っているのか、
その意義をわかりやすくお伝えして、
納得して自己管理を行っていただくことが、
療養指導に携わる方のお仕事かと。

頑張って参りましょう!!!



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【2013/07/11 11:37】 | インクレチン | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ビクトーザの製品説明動画を発見!
インクレチン関連薬のうち、
GLP-1の注射薬「ビクトーザの製品説明動画を YouTube で発見!

こちらは、ノボノルディスクファーマ株式会社さん製作の動画の模様。

ご覧下さい。




ここ数ヶ月、日本のYouTubeでも、医療関係動画が充実してきた気がします。

やはり、こういった動画は、視覚に訴えイメージしやすいので、
非常に教育効果、高いかと。

糖尿病教室などで、なんか動画素材欲しいな~と思ったら、
検索してみるの、お勧めです!!



【2010/12/18 22:42】 | インクレチン | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
恐るべしガッテン効果
12/8のこのブログへのアクセス数を見てびっくり。
通常運転 2桁アクセスで地味~ぃにやっておりますブログなのですが、

なんだ 370 って???!!!


あわててアクセス解析を見ましたら、
12/8の 20:00のユニークアクセス が
一気に158に跳ね上がってます。

・・・間違いなく、ガッテン見終わった人がネット検索してたどりついたんだな、と。

恐るべしガッテン効果(笑)。




情報のいいとこ取りで「糖尿病が治るかも?!」的な煽り感ある番組内容に、
NHKよお前もか、というがっかり感が否めませんが、
案の定、患者さん達、今日は朝から、外来・入院ともに、この話題で持ち切り。

コメディカルの皆様におかれましては、
「糖尿病が治るてばい。あの薬はここにはなかとな??」
な~んて言われて、説明処理の最前線に立たされていらっしゃることかと。

インクレチン関連薬については、
従来の糖尿病薬の作用機序とは違う機序のお薬、ということもあり、
患者さんの糖尿病に対する基本的な知識の理解度によっては、
短時間でスパッとわかりやすい簡単な説明、というのが、なかなかに難しいですよね(涙)。

しかしながら、患者さん自身に、自らフックがかかってる今が
糖尿病教育の絶好のタイミング、ともいえます。
頑張って説明しましょっっ!!!




そして、縁あってこのブログに訪れた患者さん。

ぜひ、この機会に、自分の今の病態はどうなのか、
自分のインスリン分泌インスリン抵抗性の状態はどの程度なのか、
今、インクレチン関連薬を使うことによって、
自分の血糖コントロールが改善されるのかどうか、
こういったことについて、
あなたの主治医に納得いくまで説明を求めてくださいね!





それと、コメディカルの皆様には、
説明の手がかりになる動画を一つ、ご紹介。

こちら、武田薬品のDPP-4阻害薬「ネシーナ」の製品説明の動画のようですが、
インクレチンの説明も入ってます。
こういう視覚的な教材あると、有り難いですよね。

ご活用あれ。

皆の健闘を祈るっっっ!!!(笑)









【2010/12/09 14:59】 | インクレチン | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
NHKためしてガッテン!でインクレチンの話
今週のNHK総合「ためしてガッテン!」(水曜日午後8時から)で、
インクレチンが取り上げられるようです。

血糖値を下げたい人へ 効果最速の秘策SP(仮)
2010年12月8日(水曜)午後8時00分~8時43分

ヒーラモンスター

木曜日以降、患者さんからの問合せ激増!となりそうです。
現場総員、迎撃体制整えてくださいね(笑)


・・・以上、インクレチン・ミメティクス製剤である
エクセナチド(製品名:バイエッタ)を近日上市予定の
日本イーライリリー株式会社 熊本分室勤務
いつも笑顔が爽やかな 松本英治さん からの情報でした。
P1090446.jpg


情報、ありがとうございました!!



【2010/12/05 08:03】 | インクレチン | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ビクトーザで死亡例
10月12日の朝日新聞にこんな記事が。

「糖尿病の新治療薬で2人死亡 使用上の注意改訂を指示」
http://www.asahi.com/health/news/TKY201010120198.html


P1080287.jpg

本件に関して、ノボノルディスクファーマ株式会社から出されている
「リラグルチド(遺伝子組換え)安全性情報」(ブルーレター)
によりますと、

victoza_diabetic_ketoacidosis_high_blood_glucose.jpg

『2010年6月11日~2010年10月7日の間に、本剤投与症例全体で、
 糖尿病性ケトアシドーシスが4例(うち死亡2例)、
 高血糖16例が発現していたことが判明しました。
 これら20例のうち、17例が
 インスリン治療を中止し本剤に切り替えた後に発症したものでした。」

との由。

要するに、
インスリン分泌能が失われている患者さんに対して
突然、インスリンを完全に中止して、
GLP-1注射薬へ切替えたために、
糖尿病性ケトアシドーシスを起こし死亡に至った。

ということのよう。

死亡例はいずれも既に複数の合併症を抱えておられる60代の男性。

一人は12年間インスリン治療されており、
2年前から透析導入。
インスリンアスパルト18単位/日、
インスリングラルギン8単位/日を処方されていた方なのに、
何故か突然、インスリンを中止して リラグルチド0.3mg/日 に切り替え。

もう一人は、
メトホルミン塩酸塩(750mg/日)、ピオグリタ ゾン(45mg/日)、ボグリボース(0.6mg/日)に、
ヒトイン スリン製剤(30R注)48単位/日を処方されていた方が、
何故か突然、すべてを中止して リラグルチド0.3mg/日 と グリメピリド4mg/日 に切替え。


・・・正直、
「何やってんの???」
って感じですよね~。

どういう経緯でこの処方にたどりついたのかの詳細情報がないので、
あまりめったな事は言えませんが、
これは、製剤の問題じゃなく、
こんな処方した方が浅はかだろ~~という感じが否めない。


インスリンとGLP-1のホルモンとしての働きを知っている方ならば、
医療者ならずとも患者さんだって、
恐ろしくてこんな事できないでしょ~に。

P1080291.jpg


ちなみに、インスリン依存状態の方へのGLP-1製剤の効果については、
現在、海外で治験が始まったばかり。
本剤のβ細胞賦活機能への期待は寄せられるものの、
現時点で、確たるエビデンスは全くありません。
日本で、インスリンを中止してまで本剤に切り替えるのは、
無謀以外の何ものでもありません。


ビクトーザそのものについては、
インスリン分泌能がある程度ある2型DMの方では、
かなり良い成績が出ている良いお薬です。

いわずもがな、ですが、適正使用が求められます。


本件に関して、日本糖尿病学会も注意喚起のお知らせをupされています。

10月1日には同学会の「インクレチン(GLP-1受容体作動薬とDPP4阻害薬)の適正使用に関する委員会」からのお知らせ も出されていますので、
SU剤併用時の重篤な低血糖の副作用情報もあわせて、留意して参りましょう!





【2010/10/13 13:57】 | インクレチン | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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