おかげさまで、糖尿病教育ネットワークKUMAMOTOも
今年度、活動10周年を迎えました。 で、今回、10周年記念事業として、 前回の研修会の時、アドバイザーの上原Drがおっしゃられていた 「失敗談サミット」を開催しちゃおう!ということになりました。 ![]() 案内チラシのPDFダウンロードはこちらからどうぞ!☞ 第27回開催案内 今回は、みなさんが現場で経験した 失敗談 を披露いただきます。 失敗経験を積み重ね、それを組織・体系化したところに科学がある、 ということもまた真理であります。 たくさんのトライ&エラーの経験知を共有し、集約することで、 糖尿病の自己管理のリアルワールドの複雑さ、奥深さを知り、 より実効性のある糖尿病教育のオプションを考察したいと思っております。 また、今回は、熊本県下の糖尿病教育の実践者にお集まりいただく サミットですから、ワーキングディナーもご用意いたします。 当初、脂っこい料理代表格の中華料理のコースをアルコール有りで食して、 外食時の血糖測定を体験いただこうか〜などど話していたのですが、 研修込で3時間以上、会場を貸してくださる飲食店がなく(涙) 池田@代表世話人が 「ど〜しよ〜〜〜誰か助けて〜〜〜」 と自らのSNSで叫んだら、 「ビーガン料理はどう?」 という救世主が現れ、 「確かにビーガン料理って食べた事ないぞ」 「主義思想だけでなく、海外セレブが美しくなるためにやってるからって、 乗っかっちゃってる人も、いるんじゃ?」 「糖質制限の流れでのビーガンを説明してるのも見た事あるぞ」 「あれって血糖変動どうなのよ?」 という話になり、トントン拍子にシェフの献立説明までブッキングできました。 ・・・いい時代になりましたねぇ(笑) 近年の食の多様化を知り、 その多様化を楽しみつつも、健康もしっかり維持いただくために、 栄養バランスをどう考え、どう調整するべきか、というあたりを みなさんと一緒に深〜く考えられればいいな、と思っています。 また、今回は、食事前後の血糖自己測定を体験いただくことで、 外出先の食事前後で血糖測定する患者さんの気持ちを味わっていただき、 さらには、食事の献立内容と血糖変動を是非実感ください。 日 時:平成28年3月12日(土)16:00〜19:30 会 場:未来会議室 EVENT BOX (CORE21下通りビル5F) 参加費:3,500円(食事代込) 今回も、日本糖尿病療養指導士認定更新のための研修単位として <看護1群>1単位 <2群>1単位 を申請中です。 今回、会場とディナー準備の都合上、 事前申込要!定員50名で応募締切! とさせていただきます。 参加お申し込みはチラシ裏面をご記入いただきFAXいただくか、 こちらのメールフォームからどうぞ☞ http://form1.fc2.com/form/?id=703498 スポンサーサイト
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当ネットワークの世話人 溝上さん(球磨病院 理学療法士)から
研修会情報、いただきました。 熊本県各地の糖尿病啓発事業で活躍されてます 熊本県理学療法士協会の糖尿病班の皆さんの企画による ワンデイセミナーです。 クリックすると拡大表示できます。 ![]() 今回は、熊本で日々 糖尿病腎症の進展阻止、透析導入阻止、透析治療 に取り組んでおられるスペシャリストを 医師、管理栄養士、理学療法士、看護師、臨床工学技士 の各領域からお迎えし、 熊本での糖尿病腎症の治療管理・地域連携の実態と 我々がクリアすべき課題をお話しいただきくプログラムとなっています。 演者に臨床工学技士が入ってるあたりがイイ!ですね。 糖尿病腎症から透析治療導入となった患者さんが 実際、どういう治療管理をされているのか、というのは、 ぜひ聴いてみたいところです。 熊本県民の健康長寿を実現するために 「チーム熊本」でできること、 一緒に考えてみませんか? テーマ「糖尿病腎症について」 日 時:2016年2月28日(日)9:20〜16:50 会 場:市民会館崇城大学ホール 大会議室 〒860-0805 熊本市中央区桜町1-3 参加費:6,000円(熊本県理学療法士会会員は3,000円) 定 員:150名 こちらの参加によって、CDEJの<第2群>更新単位 2単位のgetが可能です! ぜひご参加ください!!! 本研修会については、事前申し込みが必要となります。 1月15日までに、下記アドレスにお申し込みください。 E-mail:y-tomioka@krh.marutakai.or.jp 熊本リハビリテーション病院 理学療法士 冨岡勇貴 メールでのお問い合わせ、申し込みの際、 携帯やスマフォにて、PCからの着信制限されている方におかれましては、 上記アドレスからのメールが受信出来るよう設定ください。 先着で定員に達し次第、締切となりますので、 お申し込みはお早めにどうぞ! |
活動10年を迎えました我々「糖尿病教育ネットワークKUMAMOTO」では、
今期より看護師&管理栄養士の2人体制となりました代表世話人の1人、 池田@代表世話人の采配にて、 「食と生活習慣サポート事業部門」を立ち上げました。 食 は、治療管理のみならず、 人間の生命維持と最高の活動パフォーマンスを発揮するために 必要不可欠なものです。 しかし、あまりにもあたりまえに必要不可欠であるがゆえに、 また、意識せずともある程度は身体が自律調整してくれるために、 その代謝のしくみを、実は、よく知らない。 さらには、 食事療法を学び、患者指導を行っている医療スタッフであっても、 知ってるつもり、で、実は、知らないことがある、 知識としてはあるが、実際に試したことはない、ということに 気づいていない。という大問題があります。 まずはこの、「実は知らない、やったことない」ということに 自分のリアルな生活空間の中で、具体的に気づかないと、 当然、「学ぼう」とか「コントロールしよう」いうモチベーションにつながるわけもなく。 それが伴わない糖尿病教育の言葉に、 果たして患者さんが納得してくださるものか? ・・・ということで、 自分の生活の中にある「食」と まず自分自身がしっかり向き合うことで、 より良い血糖コントロールや健康管理を考え、学びましょう! という切り口での体験型イベントをスタートさせております。 その一環で、先日こんなプレイベントをやってみました。 ![]() これだけ見ると、結構ガッツリな研修会な感じですが、 実態はこんな感じ。 ![]() これ、ただの飲み会じゃんと思うなかれ(笑) 我々の企画が一味違うのはここからでありまして。 シェフ渾身の創作和食の懐石料理が運ばれるテーブルの上には、 あたりまえのようにSMBGが転がっているのであります。 ![]() こちら、 「熊本で話題の創作和食料理店で、 飲み放題付きのコース料理を食べる、というよくある日常空間で、 血糖自己測定しつつ、血糖パターンマネジメントを語り合う非日常を楽しむ」 ・・・という試みでございます。 ![]() こんな感じのざっくりした記録表とSMBGを参加者全員にお渡ししまして、 「測定のタイミングは自由。記録も自由。食べる量もドリンクの注文も自由。 自分が知りたいタイミングで好きなだけ測定してみてください。」 とお伝えしまして、あとは放流(笑)。 参加者の中には、 「え〜血糖測定があるならヤダ。私、絶対測らない。」 ・・・と言ってた医療スタッフも結構いたのですが、 さも当たり前でしょ的にSMBGが目の前に支給され、操作説明が始まると、 なんとなく場の同調圧力(笑)で測りはじめます。 で、一旦みんなで測り始めると、 「え〜意外にあがんない。ちょっと、コーラ連チャンで頼んでみる。」 「やっぱ、炭酸飲料はすぐにくるねぇ。1型の子が低血糖の時に好むわけだ。」 「豚の角煮食べたけど、そんなにあがらない。前菜で野菜食べたからかな?」 「満腹感がきた時間帯から下がり出した」 「海老パン、意外にこない。炭水化物だけど揚物で脂質多いからあとから来るのかな?」 「ビール、ワイン、焼酎、日本酒、連チャンにしてみよう」 「豚の角煮の汁、センサーにつけたら Hi が出た」 ![]() 当日はアドバイザーDrにも参戦いただきました! ・・・など、今回の企画意図である 「栄養成分、消化時間と血糖変動の関係を考察する」にビンゴ!、の発言から 好奇心というより小4の悪ノリ発言、に至るまで、 ほぼ初対面同士にもかかわらず、 「見て〜いくつだったよ〜、なんで〜?」などと結果を見せ合ったりで、 結構あちこちで盛り上がっております。 なんと、コース時間中の参加者の平均測定回数、6回。 ノリノリです(笑)。 こういうスタイルでやると、 ちょっと嫌〜な感じの血糖自己測定も エンターテインメントとして成立するな、という発見あり。 測定のファーストタイムがこういう感じだと、 血糖自己測定に対する抵抗感や拒否感も薄らぐ気がします。 ・・・と、そうなると、これ、有志によるゼミ、というだけでなく、 市民啓発イベントとしてもかなり有効なんじゃなかろうか。 また、市民啓発イベントとして有効なんじゃ?の最大のポイントとして、 参加した医療スタッフの中に、食後過血糖発覚! ![]() ご本人曰く、「職場検診では異常なかったんですけど・・・」との由。 実は、本ブログ記事を書いております私@ネットワーク事務局担当も その 食後過血糖発覚! の一人でありまして、 これが、その時の測定記録、ご覧あれ。 ![]() イベント終了時刻での測定で170を超え、戻ってきません。 これはかなりヤバ〜いっっっ!!!。 現実を受け入れられず、後半、予想血糖値も怖くて書けてないし(笑)。 ちょうど、同月に職場健診があり、 アルドステロン過剰分泌による高血圧が発覚し、 精査と治療が始まったところでありまして。 その際、HbA1cは5.3%、空腹時血糖も正常範囲内だったので、 とりあえず糖尿病の方は大丈夫か、と安心しきっていたのですが、 これ、インスリン抵抗性もキテます、ということのようで。 これまで、完全に他人事と思ってた自分に、まさかこんな日が来ようとは! この測定値が出た時は、やっぱ一瞬、 「見なかったことにしよう。」と思いましたもん(笑)。 健康診断のありがたさと、 ありがたい健康診断でも発覚しない「境界型糖尿病」の存在、 それを宣告された患者心理を 身をもって実感した2015年6月でありました。 ・・・近く初めてのOGTT、体験予定デス。 さて、最後に、当日参加いただいた方からの感想をup。 ![]() 10年後、20年後の自分の為に・・・素敵な言葉ですね! ちなみに、今回、血糖測定させていただきましたのは、 世界最小採血量・指先以外で採血可能! 痛みを抑えた血糖測定器!でおなじみ アボット フリースタイルフリーダム ライトでした。 今回の企画にご協力いただきましたアボットジャパン株式会社さまに 心からの感謝を!!! また、今回会場として利用させていただきました ごはん処上の裏馳走こだまさん 美味しい創作和食のコース料理と2F1室貸切のご協力に 心からの感謝を!!! ありがとうございました。 このプレイベントでの経験をもとに、 また、なにか、エンタメ系の学習イベントの作戦を練りまして、 今度は、公開イベント、として企画させていただきますね。 乞うご期待!!! |
第26回研修会の開催告知のブログ記事で紹介した、
アルツハイマー型認知症の患者さんのお家へは、看護師と管理栄養士で訪問しましたが、 それぞれに見る視点が違い、 短時間で問題抽出ができる、確認ができる、対策を考えやすい、介護者への指示が早くできる。 連携がとれやすいといったメリットがあげられるかと思います。 ![]() 日本の1週間分の食卓の食材 入院でよくなっても、家に帰ると悪化、入退院を繰り返すような方へ、 在宅療養での指導や支援はとても重要なところ。 訪問看護に入っていただくように調整する事も増えてきました。 心不全、腎障害などがある方は、食事内容が原因での悪化がとても多く、 外来指導よりも家での指導の方がよいと思われる方がたくさんいらっしゃいます。 先日の研修会で、 「在宅訪問栄養指導があることを知らなかった。 教えてください。」 というご意見が多数よせられました。 ![]() アメリカの1週間分の食卓の食材 在宅で療養している患者に対して行う、 管理栄養士による栄養食事指導として 「在宅患者訪問栄養食事指導料」とができたのは、平成6年秋。 指導できる対象者は通院による療養が困難な方々となっていることや、 介護保険が始まり、介護施設の利用が増えた いろんな事から、 在宅訪問栄養指導はとてもとても少なかったのではないでしょうか。 管理栄養士の活躍が期待されている! ![]() 西アフリカ マリ共和国の1週間分の食卓の食材 医科・歯科・訪問看護師さんなど、いろんな方とお話する中で、 食が基本 食べるための形態、具体的な食事内容の提案、コツの指導 介護家族やヘルパーなどへの料理教室をしてほしい 食事内容の聞き取りをしてほしい 連携することで、役割分担ができ効果的な支援ができる 肥満の利用者への食事指導をしてほしい 食育をしてほしい 病院・介護施設に管理栄養士がいるが、在宅訪問までの時間がとれないようだ 利用の仕方がわからない、 どこに相談していいのかわからない コストはどうなりますか ・・・といったことをよく言われます。 ![]() モンゴルの1週間分の食卓の食材 在宅での食事支援は必要とされているのに知られていない事が多いようにも感じます。 在宅訪問栄養指導は以下の内容で算定できます。 ******** 在宅患者訪問栄養指導料について 在宅での療養を行っている患者であって、 疾病、負傷のために通院による療養が困難な者について、 医師の指示に基づき、管理栄養士が家を訪問し、 患者の生活条件、し好等を勘案した食品構成に基づく食事計画案 または具体的な献立を示した栄養食事指導せんを 患者またはその家族等に対して交付するとともに、 指導せんに従った調理を介して実技を伴う指導を30分以上行った場合に算定。 (1)同一建物居住者以外の場合 530 点(5,300 円) (2)同一建物居住者の場合 450 点(4,500 円) ※交通費は別で実費 *注(1)については、在宅で療養を行っており通院が困難な患者当該患者と同一の建物に居住する他の患者)に対して同一日に訪問栄養食事指導を行う場合の当該患者〔以下この区分番号において「同一建物居住者」という)を除く〕であって、別に厚生労働大臣が定める特別食を必要とするものに対して、(2)については、在宅で療養を行っており通院が困難な患者(同一建物居住者に限る)であって、別に厚生労働大臣が定める特別食(※別表)を必要とするものに対して、診療に基づき計画的な医学管理を継続して行い、かつ、管理栄養士が訪問して具体的な献立によって実技を伴う指導を行った場合に、(1)と(2)を合わせて月2回に限り算定する。 厚生労働大臣が定める特別食 医療保険における特別食 腎臓食、肝臓食、糖尿食、胃潰瘍食、貧血食、膵臓食、高脂血症食、痛風食、楓糖尿症食、経管栄養のための濃厚流動食、無菌食、特別な場合の検査食、フェニールケトン尿症食、ホモシスチン尿症食、ガラクトース血症食、治療乳 介護保険における特別食 腎臓食、肝臓食、糖尿食、胃潰瘍食、貧血食、膵臓食、高脂血症食、痛風食、経管栄養のための濃厚流動食、特別な場合の検査食、嚥下困難者のための流動食 ********** ![]() イタリアの1週間分の食卓の食材 利用の流れなど、分かりやすい説明はコチラをどうぞ 訪問栄養Q&A http://www.houeiken.jp/qa.html また、施設に管理栄養士がいません、どこに相談したらいいですか?への対応へは 各都道府県には「栄養ケアステーション」がありますのでどうぞ! 熊本県栄養士会ホームページ>栄養ケアステーション事業 http://www.kuma-eiyoushikai.com/index.php/ja/nutritioncare.html 池田亜須香@ネットワーク代表世話人 |